不動産投資会社との面談の目的とは?事前準備しておきたい4つのこと
2024/08/12

不動産投資会社との面談の目的とは?事前準備しておきたい4つのこと

不動産投資会社とは不動産投資会社と面談をおこなう目的不動産投資についての疑問の解消不動産投資会社の特徴や強みを把握担当者の人柄などの確認希望に沿った物件を紹介してもらう不動産投資会社との面談前に準備しておきたい4つのこと①不動産投資の目的や目標を明確にしておく②物件の希望条件をまとめておく③融資審査に必要な情報をまとめておく④質問事項を用意しておく不動産投資会社との面談方法と申し込み方法不動産投資会社にて対面で面談するオンライン面談を利用する不動産投資セミナー後の個別面談を申し込む不動産投資会社との面談で注意すべき点複数の不動産投資会社と面談するその場で物件の購入を決めない不動産投資会社の実績を確認しておくまとめ

不動産投資を検討する際、不動産投資物件と面談をする機会もあると思います。

面談=営業と思われる人も多いかもしれませんが、本来の不動産投資会社との面談は、不動産投資に関する疑問の解消や情報収集がおこなえる貴重な機会です。

もちろん、希望する条件の収益物件を紹介してもらうことも可能です。


しかし、面談時間には限りがあるのが一般的です。そのため時間内にできるだけ多くの情報を取集するには、事前にしっかりと準備したうえで面談に臨みたいものです。


今回は、不動産投資会社との面談をおこなう目的や面談前にしておきたい準備について解説します。

また面談の際に注意すべき点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。


不動産投資会社とは

模型の家 不動産投資 木のブロック


不動産投資を検討する際、物件探しでお世話になるのが「不動産投資会社」です。

不動産投資会社とは、不動産の開発をおこない、投資用不動産を不動産投資家などに販売する会社をいいます。


ただ、不動産投資会社と一言で言っても、新築物件(一棟アパートや一棟マンションなど)の開発を中心におこなっている場合もあれば、中古マンションの仕入れと販売専門など、取り扱っている投資用物件はさまざまです。


また収益物件も開発・販売だけでなく、購入後の管理業務全般をおこなう不動産投資会社も多いです。


いずれにせよ、不動産投資で成功するためにはどのような物件を選ぶかにかかっています。そのため優良な不動産投資会社を選ぶことが非常に重要です。


不動産投資会社と面談をおこなう目的

ビジネスマン クリップボード 面談


ここでは、不動産投資会社と面談をおこなう主な目的について解説します。


不動産投資についての疑問の解消

不動産投資初心者にとって不動産投資に関する疑問点は多いでしょう。不動産投資会社との面談は疑問点の解消や情報収集に最適です。


ただ、面談の時間は無制限ではないため、質問や確認したい内容はできるだけ簡潔にまとめておきましょう。

詳しくは後述する『不動産投資会社との面談前に準備しておきたいこと』で解説します。


不動産投資会社の特徴や強みを把握

取り扱っている不動産の種類、どの分野に強いかなど、その不動産投資会社の特徴や強みを知ることができます。

また、ホームページや資料ではわからない会社の雰囲気などを直接感じられます。


担当者の人柄などの確認

対面やオンラインで担当者と会話をすることで、その人の人柄などを確認できます。投資用物件は不動産投資の成功に大きく左右されます。

そのため物件を紹介してくれる担当者が親身になって相談に乗ってくれるか、希望に沿った物件を紹介してくれるかなどは大事なポイントです。


希望に沿った物件を紹介してもらう

購入した物件の概要に沿って、年収や自己資金にあった収益物件を紹介してもらうことも可能です。

また物件を使った収支シミュレーションなどもおこなってもらえる場合があります。


物件紹介や収支シミュレーションを希望する際は、面談の申し込みフォームなどに、希望する物件の条件とともに物件紹介を希望する旨を記載しておきましょう。


不動産投資会社との面談前に準備しておきたい4つのこと

不動産投資会社との面談は限られた時間内でおこなわれます。

そのため、希望する物件の情報を明らかにしておいたり、質問内容をまとめたり、事前に準備をしておくことで時間を無駄にせずに済み、充実した面談につながります。


また面談は、不動産投資会社側のヒアリングもおこなわれます。

申込者に適切な収益物件を紹介するためのヒアリングなので、できるだけ詳しく答えられるように準備しておきましょう。


ここでは不動産投資会社との面談前におこなうべき4つの準備について紹介します。


①不動産投資の目的や目標を明確にしておく

不動産投資を成功させるためには、目的や目標を明確にしておく必要があります。

目的や目標によって選ぶべき物件が変わりますし、それに合わせて必要になる自己資金額も決まります。


できるだけ具体的な目標や目的が望ましいですが、たとえば「老後資金にしたい」や「子供の教育費に充てたい」などでも問題ありません。


面談の中で担当者がヒアリングをおこない、目的や目標をまとめたうえで、それらに合ったプランを提案してくれるでしょう。

そのため具体的な目的や目標がない場合でも、おおまかな希望をまとめておきましょう。


②物件の希望条件をまとめておく

不動産投資会社の中には、新築の収益物件を専門に扱っている場合もあれば、新築・中古に限らず、一棟アパートや一棟マンション、区分マンションなどの収益物件を幅広く取り扱っている会社もあります。


そこで、どういった物件が欲しいのかまとめおき、面談時に担当者に伝えることで、希望に沿った物件を紹介してもらうことが可能です。


◦希望エリア

◦物件の種類(一棟アパートか区分マンション、新築か中古か、単身向けかファミリー向けかなど)

◦間取り

◦駅からの距離(徒歩時間)


また物件の条件だけではなく、用意可能な自己資金額など、わかる範囲で希望をまとめておきましょう。このように希望する物件の情報をまとめておくことで、物件を絞り込みやすくなります。


③融資審査に必要な情報をまとめておく

不動産投資を始めるにあたって、ほとんどの人が金融機関から融資を受けます。しかし融資を埋めるためには、金融機関がおこなう融資審査に通過しなくてはなりません。

融資の可否は、融資対象物件の収益性や担保性のほか、融資申込者の個人属性によって決まります。


不動産投資会社との面談でも、融資に関する話はかならず出ます。

その際は、申込者の個人属性にあたる部分を詳しくヒアリングされるため、できるだけ質問に答えられるよう、職歴や年収などをまとめておきましょう。


なお、融資審査時に評価される主な個人属性の項目は以下のようになります

◦年齢

◦勤務先

◦勤続年数

◦年収

◦家族構成

◦資産状況

◦借入れ状況


また不動産投資をおこなうにあたって、家族が賛成しているかどうかなども確認される場合もあります。不動産投資は大きなお金が絡むため、家族の理解が必要です。あらかじめ家族とよく話し合い、理解と協力を取り付けておくと安心です。


関連記事:不動産投資で融資を申し込む際の流れを解説!審査落ちの対策法の紹介

関連記事:不動産投資の融資の可否はどう決まる?審査に通りやすいのはこんな人


④質問事項を用意しておく

面談では、申込者から積極的に質問することももちろん可能です。聞きたいことがある場合は、あらかじめ質問事項をまとめておきましょう。


以下は、はじめて不動産投資をおこなう人がよくする質問の例になります。


◦不動産投資のリスクとその対策方法

◦物件を選ぶ際の注意点

◦提携している金融機関の有無

◦必要な自己資金額の目安


不動産投資に関する質問以外では、不動産投資会社についての質問も可能です。あらかじめ訪問する不動産投資会社の概要や実績を調べたうえで、確認も含めて質問するとよいでしょう。


◦物件の販売実績

◦販売後のアフターフォローの内容

◦管理業務の実績(管理部門がある場合)


面談時間が決まっている場合は、すべての質問に答えてもらえないこともありますが、できるだけたくさんの質問をして、その回答を得ましょう。


関連記事:不動産投資を成功させる不動産管理会社の選び方!管理業務内容を解説


不動産投資会社との面談方法と申し込み方法

ノートパソコン 男性 入力


不動産投資会社との面談は、次のいずれかの方法でおこないます。


◦不動産投資会社にて対面で面談する

◦オンライン面談を利用する

◦セミナーに参加後の個別面談を申し込む


なお、面談は無料の場合がほとんどです。

それぞれの面談方法について解説します。


不動産投資会社にて対面で面談する

不動産投資会社を訪れて対面で面談をおこないます。

会社の雰囲気や他社の人柄などを直接確認することができますし、ある程度の時間を取ってくれるため、落ち着いて質問できるなどメリットが大きいです。

また会社内なので、資料などが必要になってもすぐに用意してもらえるでしょう。


ただし、不動産投資会社に行く必要があるため、遠方に住んでいる人には向かない場合があります。


面談の申し込みは、不動産投資会社のホームページから面談申し込みフォームなどで申し込むのが一般的です。

必要事項を記入し送信し、折り返し連絡が来たら面談の希望日時の調整などをおこないましょう。


オンライン面談を利用する

オンラインを利用することで、遠方に住んでいる人でも手軽に面談がおこなえます。

ただし、オンライン面談をおこなうためにはスマートフォンなどインターネット接続できるデバイスが必要です。

またインターネット環境によって接続が安定しない場合もあります。


さらに面談時には会話をおこなうため、できるだけ外部の音が入らない静かな場所でオンラインに接続しましょう。


なおオンライン面談は、不動産投資会社にて対面で面談すると同様に不動産投資会社のホームページからメールや面談申し込みフォームで申し込みましょう。


不動産投資セミナー後の個別面談を申し込む

不動産投資会社の多くは、各地でセミナーを開催しています。その際、希望者にはセミナー終了後に個別面談の時間が設けられている場合も多くみられます。

なおセミナー終了後の個別面談は短時間の場合もあるため、質問事項すべてを聞くことはむずかしいかもしれません。


不動産投資会社のセミナー後の個別面談を申し込む際は、セミナーを申し込み時に「面談希望」にチェックを入れておきましょう。

また最近ではポイントサイトを経由してセミナーへの申し込みがおこなえます。ポイントが付与されるほか、金券などがもらえるなどお得なケースも多いです。


ただし、セミナー後に営業の電話やメールなどが不動産投資会社から来るケースもあり、煩わしく感じる場合もあるため注意が必要です。

セミナー後に個別面談を希望する場合は、信頼のおける不動産投資会社主催に限定するよいでしょう。


関連記事:【初心者向け】優良不動産投資セミナーの選び方!注意ポイントも紹介


不動産投資会社との面談で注意すべき点

要注意 青を赤のブロック ビックリマーク


より良い収益物件を購入するためにおこなう面談ですが、注意すべき点もいくつかあります。

ここでは面談時の注意点を紹介していきます。


複数の不動産投資会社と面談する

収益物件を探す際は、かならず複数の不動産投資会社と面談をおこないましょう。

複数社と面談することで情報収集につながり、比較することで最良の会社を選ぶことができます。


特に注意したいのが、自社の物件を売却するためにメリットばかりをアピールするケースです。


面談を1社しか受けていない場合、比較対象がないため、物件の良し悪しの判断ができません。


そのため、できるだけ複数の不動産投資会社の面談を受け、さまざまな物件を見て、比較することをおすすめします。

また物件だけでなく、不動産投資会社や担当者を他社と比較も忘れずにおこないましょう。


その場で物件の購入を決めない

不動産投資会社によっては、自社物件を売るためにあの手この手で購入をすすめるケースがあります。

「複数の人が検討しているので、買うなら今」というよう、とにかくその場で購入を決めるよう促されますが、決して購入を決めてはいけません。


投資用の不動産は高額なため、焦って購入を決めてしまい、失敗したことに気付いても買い直すのは非常にむずかしいです。

物件選びで失敗しないためにも、かならず一旦持ち帰って冷静に検討することが大切です。


関連記事:不動産投資の詐欺手口と対策方法!要注意なセールストークとは


不動産投資会社の実績を確認しておく

不動産投資会社の中には、販売実績やリピート率、管理実績などをホームページ上やパンフレットなどで公表している場合があります。

リピート率が高い場合、顧客満足度が高いと考えられます。購入希望者の話をよく聞いて、希望に沿った物件を紹介してくれる可能性が高いと言えるでしょう。


また、不動産投資会社に管理部門がある場合は、物件の購入とともに管理委託をおこなうケースがほとんどです。

不動産投資は長期にわたっておこなう投資です。そのため、物件の賃貸管理を委託した場合、その不動産投資会社とも長い付き合いになることが予想できます。


そのため不動産投資会社の管理部門の実績の確認や、窓口となる担当者の能力などを適切に見きわめる必要があります。

不動産投資会社の面談を受ける際は、次のポイントに注意しましょう。


◦実績はあるか、信頼性は高いか

◦顧客目線で物件選びをしてくれるか

◦物件のメリットだけでなくリスクについて教えてくれるか

◦質問に的確に答えてくれるか

◦迅速に対応しているか

◦賃貸管理業務のノウハウが豊富か

◦トラブル時の窓口の体制(夜間や休日の対応も可能かどうかなど)


なお、避けたほうがよい例は以下のようになります。


◦リスクやデメリットには触れない

不動産投資は、投資である以上リスクはありますし、どんなに好条件の物件であっても、かならず成功するとは限りません。


しかしそのことに触れずにメリットばかりを強調する場合は、単に物件を売りたいだけかもしれません。そういった物件は、相場よりも高い価格だったり、立地などが悪く空室率が高かったり、なんらかの難あり物件の場合も考えられます。


◦担当者の対応が良くない

窓口となる担当者の対応が良くない場合は、担当者の変更を申し入れたり、取り引きを控えたりするとよいでしょう。


特にレスポンスが遅かったり、対応が杜撰だったり、こちらの要望を無視するような対応をされるとストレスが溜まります。気持ちよく取引をおこなうためにも、担当者の為人は重要なポイントです。


まとめ

不動産投資会社との面談は、不動産投資に対する疑問点の解消できるだけでなく、不動産投資会社を見きわめるのに良い機会です。

面談は時間制限がある場合がほとんどなので、事前に質問事項を用意し、不動産投資会社からの質問に答えられるよう準備をしておくと時間を無駄にせずに済むでしょう。


良い不動産投資会社を選ぶためには、顧客目線で物件選びをしてくれたり、メリットだけでなくリスクについても説明してくれたり、真摯に対応してくれる会社が望ましいです。


不動産投資の成功には、物件選びや運用中の賃貸管理が大きく影響します。よい不動産投資会社を選ぶことで成功に近づきます。

ぜひ当記事を参考にして面談を成功させてください。

一覧に戻る