【初心者向け】不動産投資でこれだけは覚えておきたい用語集(3)
これから不動産投資をはじめる不動産投資初心者に向けて、不動産投資用語集第三弾をお届けします。
不動産投資をおこなうにあたって知っておきたい用語ばかりです。
ぜひ活用してください。
*この記事では、【ハ行】【マ行】【ヤ行】【ラ行】の不動産用語を紹介しています。
【初心者向け】不動産投資でこれだけは覚えておきたい用語集(3)
【ハ行】
ハザードマップ(ハザードマップ)
地形や地盤の特徴、過去の災害履歴を基に、次の災害発生時にどこが危険区域になるのか、どの避難経路が有効かなどの情報を記載した「災害予測地図」のことです。おもに国や地方自治体によって作成されます。
収益物件を選ぶ際にハザードマップを活用することで、地震の揺れによる建物の倒壊、台風や大雨による河川の氾濫や土砂災害など、自然災害によって引き起こされる被害を最小限におさえることに役立ちます。
なおハザードマップには、洪水や内水、地震、津波、土砂災害など複数の種類にわかれています。
ハザードマップについて詳しくはこちら!>>不動産投資でハザードマップの確認が重要!災害リスクの備え方
表面利回り(ヒョウメンリマワリ)
投資物件の収益力をはかる指標として利用されます。ただし、表面利回りの計算には不動産投資における経費が加味されていません。そのため、あくまで満室時の収益性のみを表します。
表面利回りは次の計算式で求めます。
【表面利回りの計算方法】
表面利回り(%) = 年間の家賃収入 ÷ 物件の購入価格 × 100
収益物件情報などに記載されている利回りのほとんどが表面利回ですが、賃貸事業で発生する諸経費等が含まれていないため正確な収益性を判断するのはむずかしいです。
表面利回りだけで物件を購入すると赤字経営におちいる可能性があるため注意が必要です。
物件購入を検討する際は、経費を反映して計算する「実質利回り」を参考にしましょう。
利回りについて詳しくはこちら!>>不動産投資の利回り最低ラインを物件種類別に紹介!加味すべき点も
不動産所得(フドウサンショトク)
土地や建物などの不動産の貸付けなどで得た「不動産収入」から必要経費などを差し引いた所得のことです。
不動産収入は、マンションの部屋の賃料や貸した土地代のほか、賃貸物件の更新料、アパート敷地内に設置した自動販売機の売上なども含まれます。
なお不動産所得には「所得税」がかかるため確定申告が必要です。
不動産取得税(フドウサンシュトクゼイ)
不動産(土地・建物)の購入や贈与、新築・増築などによって不動産を取得した場合に課される税金です。
不動産の取得後6ヶ月〜1年半くらいのあいだに各都道府県から届く「納税通知書」を使用して金融機関で納付します。なお、納期は各都道府県により異なります。
フルローン(フルローン)
頭金なしで金融機関から物件価格の全額を融資してもらうことを指します。
ただし、物件購入にかかる諸費用(仲介手数料や税金など)は融資金額には含まれないため、自己資金から払う必要があります。
頭金を支払う必要がないため手元に資金を残しておけますが、その代わり借入額が大きくなるため月々の返済額の負担も大きくなりやすいため注意が必要です。
フルローンについて詳しくはこちら!>>不動産投資のフルローンはリスクを理解・把握したうえで活用しよう
分筆(ブンピツ)
登記上のひとつの土地を複数の土地にわけて登記をする手続きのことです。土地は1筆、2筆と数えるため、土地を分けることは「筆」をわけることになるので分筆といいます。
相続した土地を相続人でわけるときや、土地の一部を売却するときなどにおこなわれます。
変動金利(ヘンドウキンリ)
金融機関が融資する際に設定する金利タイプです。経済状況などに応じて一定期間ごとに利率が見直され、金利が変動するのが特徴です。
変動金利の金利は、固定金利よりも低く設定されています。
ただし金利が上昇した場合は返済額が上がるリスクがあります。金利上昇が長期期間つづくと、やがて固定金利よりも金利が高くなることも考えられるため注意が必要です。
変動金利の金利上昇対策について詳しくはこちら!>>不動産投資ローンの変動金利で金利上昇した場合の対策方法を解説!
変動金利の今後について詳しくはこちら!>>【2023年8月】変動金利の今後はどうなる?金利上昇リスクの対策方法!
【マ行】
マイソク
不動産業界で使用されている広告チラシのことです。おもに物件の概要、間取り図、地図、画像などをまとめた資料であり、不動産会社や仲介業者はこのマイソクを使って、顧客に物件を紹介します。
なおマイソクは、基本的な物件情報だけでなく、宅地建物取引業法(宅建業法)で定められた記載事項必須となります。
間取り(マドリ)
1R(ワンルーム)や2DK(ツーディーケー)など、数字とアルファベットで構成される部屋数や造りを表す用語です。
収益物件を購入する際は、この間取りによってターゲットとなる入居者層を決めることになります。
なおLDKとDKに関しては、最低限必要な広さの基準が不動産公正取引協議会連合会によって設けられており、これらの基準は以下のように居室数によって異なります。
◦居室数が1部屋の場合:DK4.5畳、LDK8畳
◦居室数が2部屋以上の場合:DK6畳、LDK10畳
参考:公益社団法人首都圏不動産校正取引協議会『特定用語の使用基準』
間取りの種類について詳しくはこちら!>>不動産投資物件の間取りの種類を紹介!入居者に選ばれる部屋づくりを
【ヤ行】
家賃保証会社(ヤチンホショウガイシャ)
借主(入居者)が家賃などを滞納した場合、代わりに家賃を支払ってくれ、滞納者への督促もおこなってくれる会社を指します。
入居者と家賃保証会社で締結し、保証料の支払いも入居者が支払うため、物件オーナーの負担がありません。
用途地域(ヨウトチイキ)
都市計画法に基づき、建築できる建物の用途などを定めた地域をいいます。指定された用途地域に応じて住居系、商業系、工業系など13にわけられており、建物の用途・建ぺい率・容積率・高さ制限などの建築規制が設けられています。
与信(ヨシン)
不動産投資における与信は、金融機関がローン契約者の信用度(年収や負債の有無、返済状況など)を審査し、「お金を貸しても大丈夫か、いくらまでなら貸せるか」という融資限度額の信用を与えることをいいます。
安定した年収があったり、負債がなかったり、ローン返済がきちんとおこなわれている場合は信頼度が高くなります。
逆に自由業などで収入が安定してなかったり、負債が大きすぎたり、延滞などがある場合は信頼度が低くなります。
また不動産投資の場合は投資する不動産の担保価値も、与信に影響を与えます。
【ラ行】
ランニングコスト(ランニングコスト)
不動産(建物や設備)を維持や管理など、運用するためにかかる費用のことをいいます。
不動産投資にかかるランニングコストには、おもに下記の3つがあげられます。
◦建物の管理・維持に関するコスト
◦入居者対応に関するコスト
◦税金に関するコスト
なおランニングコストの目安は月額家賃収入の20%~30%程度になります。
利回り(リマワリ)
不動産投資における利回りとは、物件価格に対して1年で得られる収入や利益の割合を指し、投資用不動産物件を選ぶ上で大切な指標となる数値です。
不動産投資で使用するおもな利回りには、「表面利回り」と「実質利回り」の2種類があります。
利回りについて詳しくはこちら!>>不動産投資の利回り最低ラインを物件種類別に紹介!加味すべき点も
REINS(レインズ)
「Real Estate Information Network System」の略で、国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営する物件情報を共有できるコンピューターネットワークシステムです。
会員になっている不動産会社だけが、レインズに登録されている売買物件を検索したり、物件情報を登録したりすることが可能です。
不動産会社が顧客の求める物件を探す際にレインズを利用することで、全国の物件をパソコン画面で簡単に検索できます。また詳細な情報や図面などもシステムで確認できるため、スピーディな売買取引につながります。
レバレッジ効果(レバレッジコウカ)
レバレッジ効果とは、「てこの原理」という意味で「小さな力で大きなモノを動かす」ことを指し、具体的には少額の投資で大きなリターンを得るといった意味で使われます。
不動産投資におけるレバレッジ効果とは、「少ない自己資金で大きな収益を得る」ことを指します。
具体的には、自己資本(甘金)と他人資本(金融機関の融資)によって投資をおこない、少ない元手の何倍もの利益を得ることです。
レバレッジを効かせた投資をおこなえるのが、不動産投資最大のメリットのひとつと言えるでしょう。
不動産投資の融資について詳しくはこちら!>>不動産投資の融資が厳しい理由を紹介!融資を引くポイントも解説
レントロール(レントロール)
収益物件の間取りや入居状況、契約日、賃料など賃貸借条件や状況を一覧表にしたものを指し、中古物件の購入を検討する際の判断材料などに用います。
「家賃明細表」と呼ばれる場合もあります。
レントロールには決まった書式はありません。そのため、記載されている内容(項目)は作成者(オーナーや管理会社)によって異なります。
路線価(ロセンカ)
路線価とは、道路(路線)に接する宅地1㎡当たりの評価額で、国税庁が毎年公示します。
課税価格を計算する際の基準として用いられ、相続税や贈与税の基となる「相続税路線価」と、固定資産税や都市計画税・不動産取得税・登録免許税の基となる「固定資産税路線価」の2種類があります。
その価格水準は実勢価格に近い地価公示価格の約80%となっており、投資対象の土地の相場を評価する際にも役立ちます。
ローン特約(ローントクヤク)
通常、売買契約締結後に買主がなんらかの理由で解約をした場合、一定の期間は手付金放棄という条件で売買契約を解約できます。
ただしローン特約という条件を付加して売買契約を締結した場合、融資審査でローンの利用ができないとわかれば売買契約を締結時に遡って解約でき、支払済みの手付金を無条件で売主から返してもらうことができます。
この制度のおかげで買主側が保護され、ローン利用の場合でも安心して売買契約を締結することができるのです。
まとめ
これから不動産投資をはじめる不動産投資初心者に向けて、知っておいてほしい不動産投資用語集第三弾として【ハ行】【マ行】【ヤ行】【ラ行】の不動産用語を紹介しました。
重要な不動産投資用語は以上となります。
不動産投資に必要な用語を覚えることで不動産投資への理解度が高まり、仕組みなどがわかりやすくなるでしょう。
ぜひ当記事の用語集を活用して、不動産投資を成功させてください。