女性には不動産投資がおすすめ!その理由と失敗しないポイントを解説
近年、老後の安定を求めて不動産投資をはじめる女性が増えています。
じつは、さまざまな投資のなかでも不動産投資は女性におすすめしたい投資方法のひとつです。
敷居が高いと思われがちな不動産投資ですが、一旦はじめてしまえば管理を委託できるので、株式投資などに比べて手間や時間がかかりません。
そのため、結婚・出産・育児などライフスタイルの変化に影響を受けやすい女性こそ不動産投資に向いているのです。
しかし、女性に不動産投資をおすすめする理由はそれだけではありません。
そこで今回は、女性に不動産投資がおすすめするさまざまな理由を説明しながら、不動産投資のメリットや失敗しないポイントを紹介します。
投資をはじめたい女性は必見です!
不動産投資をはじめる女性が増えている背景
令和元年12月に公益財団法人生命保険文化センター『生活保障に関する調査』の結果が発表されました。(調査対象18~69歳、男性1,765人、女性2,249人)
それによると、「老後生活に対する不安の有無」で「不安感あり」と答えた女性は86.4%にのぼり、うち60.4%の人が「公的年金だけでは不十分」と回答しています。
この結果から、多くの女性の老後の資金面に不安を抱いていることがうかがえました。
しかし、女性の老後に対する不安はそれだけではなく、以下のような女性ならでは不安を感じています。
女性の晩婚化と未婚率の上昇
女性の晩婚や未婚率の上昇も、将来の不安要因のひとつです。
国立社会保障・人口問題研究所『人口統計資料集2019年版』より公表された生涯未婚率は、男性が23.37%、女性が14.06%でした。
(データは2015年におこなわれた国勢調査のもの)
生涯未婚率とは、50歳までに一度も結婚したことのない人の割合を指しますが、上記のデータでは女性は7人にひとりの割合で生涯未婚の可能性があるとの結果でした。
なお、女性の生涯未婚率は今後さらに上昇すると内閣府は予測しています。
生涯未婚となれば、今後も自分の力で生活する必要があるため、将来の先行きに不安を感じ安心できる生活を目指して資産形成をおこなう女性が増えているのです。
年々延びる平均寿命
2019年の厚生労働省『簡易生命表』よると、日本人の平均寿命は、女性が87.45歳、男性が81.41歳、女性のほうが男性より約6年長生きすることになります。
これは男女とも過去最高で8年連続のプラスとなり、日本人の平均寿命は今後ますます伸びることが予想されます。
寿命が延びことは喜ばしい反面、生活にかかるお金もより必要になるため、その備えは欠かせません。
目前に迫る「人生100年時代」を見据えて、今からできるだけ資金を蓄えておこく必要があります。
なかなか縮まらない男女間の賃金格差
女性の未婚率や平均寿命が上昇する一方、男女間の賃金格差は未だ埋まっていません。
厚生労働省『賃金構造基本統計調査』(2019年)によると、男性の賃金水準を100としたとき、女性の賃金水準は74.3%でした。
以前に比べて男女間の賃金格差は縮まりつつありますが、先進諸外国の賃金格差(80~90%)と比較すると、日本人女性の得る賃金は男性に比べて低いようです。
加えて女性の場合、派遣社員やパートなどの短時間労働など非正規雇用社員の率が高いため、公的年金受給額が少なくなります。
そのため、女性の多くのは老後に不安を強く感じているのです。
不動産投資が女性におすすめの理由は?
不動産投資は、女性のライフスタイルの変化に対応しやすく、また女性ならでは目線が非常に役立つ投資方法。
ここでは、女性に不動産投資をおすすめする理由をまとめました。
ライフスタイルの変化に影響を受けにくい
男性に比べて女性は、結婚や出産・育児、離婚など、ライフスタイルの変化による金銭的・時間的制限の影響を受けやすいと言えます。
不動産投資は、一旦開始してしまえば物件の管理を管理会社に委託できるため、本業の仕事で忙しい人でも子育て中で時間がない人でも、それほど時間や手間を割く必要がありません。
また不動産投資は、不動産投資ローンを利用できるため少額の資金から開始でき、ローン返済は月々の家賃収入のなかから支払います。
毎月安定した家賃収入が見込めるので、給与収入が減っても、安定した生活と不動産経営がおこなえます。
女性目線ならではの物件選び
不動産経営の成功は、不動産物件選びにかかっていると言っても過言ではありません。
男性に比べて女性は、生活に必要な水回りや収納の利便性、セキュリティ面、女性に好まれる設備など「暮らし」に重要なことに目が利きます。
また立地に関しても、駅から距離や周辺環境(治安や買い物施設の有無など)を細かくチェックする傾向が男性より強いです。
女性目線で選んだ物件は、立地・設備ともに女性入居者はもちろん、男性入居者にとっても魅力ある物件となるので選ばれる可能性が高くなります。
不動産投資の詳しいやり方についてはこちら>>不動産投資のやり方は?物件購入前のチェックでリスクを回避
日本政策金融公庫の女性優遇措置が利用できる
不動産投資をはじめるには、金融機関から不動産投資ローンを利用する場合がほとんどです。
不動産投資ローンは各金融機関で取り扱っていますが、女性には日本政策金融公庫(略して日本公庫)の利用がおすすめです。
日本公庫は、政府が100%出資した政府系金融機関で、民間金融機関で融資されにくい層への支援融資や生活支援をおこなっており、女性起業家への優遇措置も用意されています。
日本公庫は、低金利で融資を受けることができ、しかも固定金利なので金利変動リスクの影響を受けにくいなど大きなメリットがあります。
日本公庫から融資を受けるためには、「不動産賃貸事業」であることが条件になるため、民間金融機関に比べると提出書類が多かったり、審査がきびしい面もありますが、金利面のメリットが非常に大きいため、検討することをおすすめします。
日本政策金融公庫について詳しくはこちら!>>日本政策金融公庫で不動産投資の融資を受ける方法とは?
不動産投資のメリット
ここでは、なぜ不動産投資がおすすめなのか? そのメリットについて紹介します。
少額の資金で大きな資産を得られる
不動産投資は、投資に必要な資金のほとんどを金融機関の投資ローンの借入金で賄い、自己資金は少額でスタートできます。
少ない資金で大きな資産形成が可能なのはもちろん、お金を借りて投資ができるのは不動産投資特有のメリットです。
ミドルリスク・ミドルリターン
投資未経験者の多くは「投資で大損するのが怖い」と考えているようです。
たしかに株式投資やFX投資などは、一夜にして資産がゼロになってしまうリスクは否定できません。
しかし不動産投資は、土地価格が急激に下がる可能性は少ないため、株やFXに比べるとリスクが低い投資方法です。
リターン面では、利回り10%を超える株やFXには劣りますが、預金利息などに比べるとはるかに利回りがよく、しかも長期に渡ってリターンを得られます。
ただし不動産投資も「投資」である以上、リスクは存在します。
下記に詳しく記載しますが、不動産投資のリスクは投資をはじめる前に対策できる部分が大きいため、準備段階でしっかりとリスク対策をすることで回避することが可能です。
長期に渡って安定した収入が得られる
不動産投資の魅力は、長期間に渡って毎月安定した家賃収入を見込めることです。
ローンの返済期間は返済金や不動産経営にかかる費用なども家賃収入で賄い、その残りが利益になります。
ローンを完済すれば月々の家賃収入はそのまま収益になるので、老後生活の年金代わりになりますし、土地も資産として残ります。
また、不動産経営の実績を活かして、2件目、3件目と所有不動産を増やしていけば、さらなる収入を得ることも可能です。
不動産投資で失敗しないポイント!物件選びの段階でリスク対策を
投資である以上、不動産投資にもリスクは存在します。
それらのリスクを理解し、事前対策をおこなうことで不動産投資の失敗を防ぐことが可能になるのです。
ここでは、不動産投資開始前にできるリスクの種類とその対策方法について紹介します。
空室リスク対策
不動産投資を成功させるには、物件の立地は最重要ポイント!
物件を選ぶ時は、以下の点に注意しましょう。
- 駅からの距離
駅から遠い物件はやはり避けられる傾向が強いため、できるだけ駅近物件が望ましいです。
- 周辺の住環境
買い物施設はあるか、治安はよいか、嫌悪施設(工場やごみ処理場、斎場等)はないか確認しましょう。
- 賃貸市況
できるだけ賃貸需要の高いエリアを選ぶことが大事です。
また、物件周辺に競合物件が多いと供給過多になってしまいます。できるだけ競合物件が少ないエリアを選びましょう。
なお経年による空室リスク対策は、その都度、リフォームや設備の追加などで対応しましょう。
災害リスク
不動産投資にとって災害リスク対策は非常に重要です。
物件を検討する際には、かならずハザードマップなどを確認しましょう。
また、適切な保険に加入し、万が一に備えることも欠かせません。
金利上昇リスク
不動産ローン契約時に変動金利を選択した場合、賃貸経営中に金利が上がると月々の返済額も上がり、キャッシュフローが圧迫される恐れがあります。
金利の上昇はあらかじめの予測はむずかしいですが、固定金利でローンを契約したり、頭金を多く入れて借入額を減らすことで、金利上昇リスクをおさえることができます。
不動産投資のリスクについて詳しくはこちら!>>不動産投資のやり方は?物件購入前のチェックでリスクを回避
できるだけ早く不動産投資はじめよう
不動産投資は、不動産物件を所有し賃貸経営を継続する限り家賃収入を得られます。
そのため、はじめるのであれば、できるだけ早く若いうちから開始することが望ましいです。
早いうちから不動産投資を開始すれば、早い段階でローンを完済できますし、そのあいだに資産を増やすこともできるので老後の大きな備えになります。
また最終的には、不動産を売却して、まとまったお金を得ることも可能です。
お金のない若い世代でも、少額の資金で開始できる不動産投資は非常におすすめです。
まとめ
ライフスタイルの変化に影響されやすい女性にこそ、不動産投資がおすすめの理由をお伝えしました。
少額の資金で開始でき、ミドルリスク・ミドルリターンでライフスタイルの変化に影響されにくいのが不動産投資の強みです。
多くの女性が老後の不安を感じている今こそ、当記事を参考に、老後の安定した生活を目指して不動産投資をはじめてはいかがでしょうか。