無料でできる老後資金のシミュレーションサービスおすすめ5選!
2023/08/28

無料でできる老後資金のシミュレーションサービスおすすめ5選!

老後の生活費の最低月額は平均 23.2 万円老後資金のシミュレーションは必要?老後資金のシミュレーション方法無料でできるおすすめの老後資金シミュレーションサービス5選JAバンク『マネーシミュレーション』全国銀行協会『自分で描く未来予想図 ライフプランシミュレーション』日本FP協会『ライフプラン診断』金融広報中央委員会 知るぽると『ライフプランシミュレーション 生活設計診断』西武信用金庫『2nd Stage CF-Robo』まとめ

「年金だけで老後の生活は大丈夫なのだろうか?」

「現在の生活を維持するための老後の資金はいくらあればよいだろう?」

「定年退職後は海外旅行を楽しみたい」


老後資金を気にしている人におすすめなのが無料で利用できる「老後資金シミュレーションサービス」です。アプリやソフトなど多くの種類があり、どれを使えばよいかわからないと言う人も少なくないでしょう。


そこで今回は、おすすめの老後資金シミュレーションサービスを5つ紹介します。いずれも無料で利用できるため安心です。まずは気軽に試してみるとよいでしょう。


老後の生活費の最低月額は平均 23.2 万円

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少子高齢化がすすみ、年金受給額も引き上げられるなか、「老後の生活が不安」という人は非常に多いです。


引用:公益財団法人生命保険文化センター『2022(令和4)年度 生活保障に関する調査

上記のグラフは、公益財団法人生命保険文化センターがおこなった『2022(令和4)年度 生活保障に関する調査』で「老後生活の不安」についてのアンケート結果です。


これによると、全体の約8割の人が「公的年金だけでは不安」と回答していることがわかります。

また「退職金や企業年金だけでは不十分」と答えた割合が約3割、「貯金等の準備資金が目減りする」との回答が約2割と、老後のお金について不安を感じている人の多さがうかがえる結果となっています。



では老後の生活にはいくらくらいのお金が必要なのでしょうか。


引用:公益財団法人生命保険文化センター『2022(令和4)年度 生活保障に関する調査


上記は同調査で「老後を夫婦2人で暮らしていくうえで、日常生活費として月々最低いくらぐらい必要か?」という問いに対しての結果です。

平均額は月額で 23.2 万円、分布をみると、「20万円~25 万円未満」が 27.5%と最も多くなっています。


また同調査で「経済的にゆとりのある老後生活を送るための費用」のアンケートでは、月額で平均 37.9 万円でした。


引用:公益財団法人生命保険文化センター『2022(令和4)年度 生活保障に関する調査


これらのアンケート結果を踏まえて、今度は厚生年金・国民年金は月額でいくらくらい支給されているのかみてみましょう。


厚生労働省が発表した『令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況』によると、基礎年金の平均額は男性で5万9013円、女性で5万4346円でした。夫婦での平均額は11万3359円と、前出の最低日常生活費の平均額月額 23.2 万円の半分にも満たないことがわかりました。


夫婦のどちらかが会社員や公務員などで厚生年金に加入していた場合では、基礎年金を含む男性の厚生年金平均額は16万3380円、女性は10万4686円でした。

夫婦合わせると26万8066円となり、前出の最低日常生活費の平均額月額 23.2 万円を超えますが、ゆとりある老後生活費の平均月額 37.9 万円には届きません。


以上の結果から、一部の人を除き、現況の年金だけでは老後の生活を維持するのは非常に困難であるといえるでしょう。安心できる老後を過ごすためには、ほかのなんらかの手段で収入を得るまたは資産を増やす必要があると考えられます。


老後の資産運用方法について詳しくはこちら!>>老後の資金はいくら必要?年金平均額から見る不足分の調達方法


老後資金のシミュレーションは必要?

老後資金 男女 電卓

前述したように、年金だけで老後の生活を支えるのはむずかしいようです。しかし、生活に費用な資金額は人によって異なります。

また年金以外の収入があったり、資産が潤沢だったり、年金だけに頼らず生活できる人もいるでしょう。


また老後の世帯構成、居住地、収入の有無など、各々の現状に沿った資金の確保が必要となるのです。


そこで、ぜひおこないたいのが「老後資金のシミュレーション」です。老後の資金がどれくらい必要なのか、世帯構成や収入・支出など、さまざまな要素を加味しシミュレーションをおこなうことで、自分にとって必要な老後資金のおおよその額が見えてくるでしょう。


そのシミュレーションの結果によって、いつまでにいくらの資金を貯めるのか、その資金を貯めるためにはどのような資産運用方法を選べばよいのかなど、具体的な計画を立てることができるのです。


やみくもにお金を投資しても、本当に必要な金額の確保ができなかったり、最悪の場合は投資に失敗して資金をうしなったりするおそれも考えられます。

そうならないためにも、まずは落ちついて老後資金のシミュレーションをおこなってみましょう。


老後の資産運用方法について詳しくはこちら!>>老後の資金はいくら必要?年金平均額から見る不足分の調達方法


老後資金のシミュレーション方法

1万円札 クエスチョンマーク 電卓

老後資金のシミュレーション方法には、大きくわけて2通りの方法があります。

ひとつは無料のシミュレーションサイトやアプリを利用する方法で、もうひとつはファイナンシャルプランナー(FP)に相談する方法です。


インターネットを利用して無料でおこなえる無料のシミュレーションサイトやアプリは、用意された設問に答えるだけで結果が表示されるという手軽さがメリットですが、相談したり、詳細なアドバイスや提案を受けたりすることはできません。


そのため、本格的に老後資金のシミュレーションをおこないたい場合はお金に関する専門知識を持つ資格者である「ファイナンシャルプランナー(FP)」への相談がおすすめです。


ファイナンシャルプランナーは、年金、保険、投資、税制、生活設計などに関する

専門知識を活かして、おもに個人を対象とした資産運用に関する相談に対応し、的確なアドバイスをおこないます。

また顧客の要望にひとりひとりに合った老後のマネープランを提案してもらえます。


まずは無料の老後資金シミュレーションサイトやアプリで、おおよその状況を把握したうえで、詳細はファイナンシャルプランナーに相談するという流れをおすすめします。


老後の資産運用方法について詳しくはこちら!>>老後の資金はいくら必要?年金平均額から見る不足分の調達方法

無料でできるおすすめの老後資金シミュレーションサービス5選

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ここでは手軽に老後資金のシミュレーションがおこなえるサービスを5つ紹介します。


JAバンク『マネーシミュレーション

画像:JAバング『マネーシミュレーション


JAバンクのマネーシミュレーションは老後資金だけでなく、さまざまなお金に関するシミュレーションがブラウザで利用できます。


老後資金シミュレーションは、10の設問に回答するだけでシミュレーション結果がわかるので大変手軽です。支出には生活費のほか、子供結婚祝い・旅行などのライフイベント費用の入力欄があるのでライフイベント費用を反映できます。


シミュレーション結果では、65歳、70歳、75歳、80歳、83歳それぞれの収入と支出に加えて「老後を快適に過ごすための金額」が表示されます。

ざっくりと簡単に老後シミュレーションをしたい人におすすめです。


JAバンク『マネーシミュレーション


全国銀行協会『自分で描く未来予想図 ライフプランシミュレーション

画像:全国銀行協会『自分で描く未来予想図 ライフプランシミュレーション


「自分で描く未来予想図 ライフプランシミュレーション」は、全国銀行協会が提供しているソフトです。


簡単な質問に答える「きほん」と、よりこまかな設問に回答する「くわしく」の2通りのシミュレーションがおこなえます。

結果はグラフで表示され、収支がプラス・マイナスになるタイミングが一目で把握できます。また、ファイナンシャルプランナーから「現役時代は(59歳まで)」と「退職後は(60歳から)」についてアドバイスがあるため、家計状態や今後の参考になるでしょう。


こまかい金額までは表示されないため、収支がプラス・マイナスになるタイミングを知りたい人におすすめです。

全国銀行協会『自分で描く未来予想図 ライフプランシミュレーション


日本FP協会『ライフプラン診断


画像:日本FP協会『ライフプラン診断


日本FP協会がホームページ上で利用できる『ライフプラン診断』は、設問への回答が選択形式です。数字などを入力不要なのに加えて設問も9つだけなので手間がかかりません。


シミュレーション結果はグラフ形式で表示され、年齢別にお金の動きがわかりやすいです。また大きなお金の動きがある場合はグラフに表示されているため一目で把握できます。

ただし結果は詳細ではないため、おおよそのお金の動きを知りたい人におすすめです。


日本FP協会『ライフプラン診断


金融広報中央委員会 知るぽると『ライフプランシミュレーション 生活設計診断


画像:金融広報中央委員会 知るぽると『ライフプランシミュレーション 生活設計診断


金融広報中央委員会 知るぽるとが提供する『ライフプランシミュレーション 生活設計診断』はブラウザで利用できるソフトです。


「ライフプランシミュレーション 生活設計診断」は細かい入力が必要ですが、その分シミュレーション結果結果もかなり詳細に表示されます。

また老後の生活費などは第一希望額と第二希望額を入力し、それぞれシミュレーション結果に反映されます。


質問内容は収入と収支のほか、こどもの数や進学先、趣味や娯楽にかかるお金、老後にしたいことなど多岐にわたるため入力に時間がかかり、面倒に感じるかもしれません。

しかし、その分結果は非常に細かく表示されるので、より詳細なシミュレーション結果を知りたい人におすすめです。


金融広報中央委員会 知るぽると『ライフプランシミュレーション 生活設計診断


西武信用金庫『2nd Stage CF-Robo


画像:西武信用金庫『2nd Stage CF-Robo


西武信用金庫が提供する老後資金シミュレーションツール『2nd Stage CF-Robo』は、世帯主が50歳を超えて子供が全員独立した家計の現在から生涯年齢までの金融資産残高のシミュレーションをおこなう仕組みとなっています。


また、世帯主が退職時に確保するべき金融資産額を計算するプログラムの「退職時必要金融資産額計算」、必要な年間貯蓄額を計算するプログラムの「必要年間貯蓄額計算」も用意されています。


なお西武信用金庫では、『2nd Stage CF-Robo』以外にも複数のシミュレーションツールが容易されています。ライフプランプログラムや住宅ローン(新規・借換)シミュレーター、保有資産のシミュレーションも可能です。


西武信用金庫『2nd Stage CF-Robo


まとめ

今回は、老後の生活に必要な金額を把握するために、無料で利用できる老後資金シミュレーションサービスを紹介しました。

ただしシミュレーションはあくまで想定し多数字です。より現実に近い金額を知るには、ファイナンシャルプランナーに相談しましょう。


ファイナンシャルプランナーに相談することで、ひとりひとりにあった老後のライフプランとそれに沿った資産運用などを提案してもらえるでしょう。

効率よく資産運用をおこなうためにも、まずは老後資金についてシミュレーションすることをおすすめします。

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